人気ブログランキング | 話題のタグを見る

驚きの体験と次女のお腹の中

『喉がからからで死にそう』
そうメールが来て、私が病院に行ったのは1時半。
手術は3時からの予定だったので、早いぐらいかと思っていました^^;
着くなり『遅いよぉぉぉ~~~~』と涙がぽろぽろ。
手には太い針が入れられていて、水分補給の点滴が施されていました。
うがいや歯磨きはしてもいいとのことだったらしいのですが、私が行くまで我慢していた様子(どこまで甘えてるんだか^^;)
2回の浣腸も終了し、後は手術を待つだけでした。
昨夜の熱はなんだろう・・・と気になっていたのですが、インフルエンザの検査も陰性でした。

『明日のお昼から水分摂れるよね?一気飲みしてやるーーー。ポカリ買ってきてね』
『次の日からは流動食?じゃあ、ドロドロのジュースも飲める?ああ・・・メロンソーダと三次ワイナリーのぶどうジュースも飲みたい!!』
次女の口から出るのはジュースのことばかり(笑)
『こんなに喉からからになったことなんかないでしょ?この苦しみは絶対にわからんよ!!』
はい・・・ごめんなさい。

そして、予定より50分も遅れて、お尻に打たれた注射の痛みで目を潤ませながら次女は手術室に消えて行きました。
20分後『麻酔が終わって、今手術が始まったからね』と、病棟の看護師さんに言われホッ・・・。
硬膜外麻酔とか言われても・・・私、背中に針を刺すと言われただけで耳が痛くてキーーーンとなります^^;
次女もそれだけが心配だったようです。
それからどのくらい時間が経ったか・・・よく覚えていませんが
『〇〇さん、先生から説明がありますのでこちらにどうぞ』と手術室の看護師さんに促され、靴を履き替え、不織布でできたようなかっぽう着にマスクに給食帽子を被らされ・・・。
なに!?この仰々しさ(汗)
旦那と私は、なんと、次女が横たわって手術を受けているその場所に呼ばれたのです(驚)





まさか・・・とは思いましたが、予定されていた腹腔鏡下手術は開腹手術に切り替わっていました。
旦那は職業柄、病院実習を何度もしていて手術を見ることはよくありますが、私はそんなところとは無縁の世界で生活しています。
次女のお腹の上には、取り出された(まだつながっている)卵巣。

先生は開腹手術に切り替えた理由を説明してくれました。
ねじれた卵巣が血流を止めてすでに壊死していたため、左の卵巣はもう正常に機能しない。
将来的なことを考え、正常な部分は温存する予定でしたが、結局全摘出するしかなかったこと。
腫瘍の内容物が吸引できなかったので、開腹して摘出したこと。
私は驚くほど冷静に、次女の切られた下腹部と、卵巣を見ていました。
旦那は『もっとすごいことを言われるのかと思った・・・』と言っていましたが『あれなら水着を着ても傷は隠れるね』と、女の私より次女の傷を心配していたようです。

昨夜の熱もおそらくお腹から来たものだろうと、手術が終わったときに説明されました。
しかし、術前のカンファレンスでは『ねじれて壊死してたら、普通に歩くこともできないぐらい痛いからね。きっとねじれももう治ってるんだろうね』と言われていたのでびっくり!
どうなんだ・・・次女のお腹(笑)
外来で診察を受けた日から、お腹の痛みはなかったので本当に信じられません。

ストレッチャーに乗って手術室から出てきた次女は、口を開けてまだ眠っていました。
自分のお腹を6センチ切られたことなど何も知らずに、気持ちよさそうにスースーと寝息を立てていました。
乾いた唇がかわいそうで・・・。
『今日は手術は無事に終わったことだけを、覚醒したら伝えますね。開腹したことは明日、意識がはっきりしたところで説明します』と先生に言われました。

今は何をしてるだろう・・・。
覚醒しても痛みが少ないといいけど・・・。
我慢しないでちゃんと看護師さんに言えるだろうか・・・。
色んなことが心配ですが考えても仕方がないので、明日は『よく頑張ったね!!』とお腹に伝わらない程度にハグしてあげようと思います。

ダラダラと長い記事を読んでくれてありがとう。
今日のこの日のことを忘れないために記しておきました。

メールで次女にたくさんのエールをくれたお友達に・・・心からありがとう♪
by odorunonki | 2009-04-07 21:19 | 娘たち